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度詰め生地とは通常よりも目を詰めて編まれた生地を指します
度詰め=編工程で糸のテンションを上げて編んでいく。イメージとして毛糸や糸巻きできつめに引っ張りながら巻いていくのと、ゆるく引っ張って巻いていくことでの巻き上がりの差。と書けばわかりやすいでしょうか。
目を詰めて(密度を増して)編むことでしっかりとした質感と、特に40番双糸など厚すぎない厚手での生地そのものの光沢/ツヤがでてきますので生地質の高級感がでてきます。一見いいことばかりなのですが難しいのがどの程度まで度詰めにしていくか。これにつきると思います。細めの糸でテンションを上げて編む。上げすぎると糸目がとんだり切れたりするのでその調整が大事です。ぼくの生産委託先工場では40番双糸用、20/30異番手使い双糸(25番双糸相当)、30番双糸。この3種それぞれ専用編機でさらに微妙な調整を重ねて安定的生産可能にしていってできあがるのが度詰めです。
糸が同じでも糸から編みでの糸張りテンションの違い=度詰め度合いによって生地の印象はかなり異なってきます。また細い糸になるほどその分編機調整がデリケートになるので同じ糸を使っても生地屋さんごとに顕著に仕上がり具合は異なってきます。(やり過ぎると糸が切れてしまいます)
弊社では、特に40番双糸シルバータグシリーズは「細めの糸で繊細だけど生地目が詰まった」かなり強めテンション/度詰めで仕上げてもらっています。このことで「光沢/ツヤもあるうえで上質感のある生地目が詰まった厚すぎない厚手」これぞ度詰めと言える生地が仕上がります。
このように「度詰め」は編み工場と編機さらに編機職人さんの経験、技術にその度詰め度合い/仕上がりを左右されること、同じ糸で編まれた生地でも見た目ではその差、その度合いが判断しにくい生地としてのレベルの差であり、着用、洗濯後での真の着心地レベルの差になってくるのが度詰めといえます。
度詰めとはこのようにしっかり生地目が詰まっている生地を言います(この品は40双糸コーマです)
今日は生地の度詰めについて書きました。 次回は「ネック縫製」について書きます。
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