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Tシャツの色決め/色染め
色の道は深いです。
以下から和色/洋色のひとめでわかる違いを一度確認ください
和色大辞典
洋色大辞典
色決めについて
販売側視点で色を決める際、もっとも大事なのは大テーマを決めることです。ぼくはcolordic.org様が提供されている
和色大辞典
から色のソースを決めています。白/黒に代表される一見単純な色でこそ、それぞれの色味を吟味しながら決めていきます。
洋色大辞典
と比較すれば色味の違いが理解いただけると思います。
ぼくは和色大辞典の中から自分のイメージに近い色を選び、その色番で染色工場に業界語でビーカーと言われる(ビーカーで色出しするからですね)試し染めを数点してもらい、さらに吟味して色を決めていきます。生地の番手や単糸双糸で実際の色目は生地目が勝ってしまうこともあり、やはり対象の生地そのもので試験染めが大事です。ご参考までにもっとも最近で色決めした際は「車メーカーマツダの最近のガンメタリックグレー」で試験染めしてくださいとお願いしました。
基本的に3種の染め方法があります。
1)最も一般的な生地を反段階で染め
2)先染め 先染めとは糸段階で染めてから反にする。糸段階なので糸の芯まで染まります。
3)あと染め Tシャツにしてから染める方法です。
それぞれに特徴と一長一短があります。
先染めが最高の染めとされています 糸から染めるので最高にきれいに染まります、さらに糸の芯まで染まるので色あせ、色落ちの心配はほぼありません。ただし白、黒、紺などTシャツの一般的な色では丁寧に染められた反染めとほの違いはぼくも判断できない、つまりよほどのハイクラス品以外の一般的な色ではほとんど使われません。業界語で言われるヘザーカラー、もくグレーに代表される杢(もく)調の若干色目が異なる2色の糸を撚り合わせて生地にするなどで使われることがほとんどです。
反染めがもっとも一般的です。
数十年前と違って現代ではよほどのヤスモノ以外は濃色Tシャツでも洗濯での色あせなどの心配はほぼいらないと思います。ただし白を白くする主眼でのヤスモノ洗剤では漂白剤含有率が多すぎることがあるので、ある程度上等のクラスの液体洗剤をおすすめします。できればおしゃれ用など表示されてる中性洗剤をおすすめします。
あと染め
弊社では深黒染め、本藍染めの2点であと染め用の縫製を綿糸にした(一般的Tシャツでは主に引っ張り強度の若干での伸縮性確保のためにポリ混紡糸を使うのが一般的です)染め用Tシャツをつくってから染めています。そうしないいと通常綿100%のTシャツはあと染め色で染まっても、糸だけがポリ混なことで糸だけ白抜けになったりします。
次回はフォルム、スタイリングに実はとても重要な「肩幅」について書きます
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